そして、私と彼との同居生活が始まったわけなのですが、それはまた別のお話。
 私の鳥籠に少女が住むことはあついぞりませんでしたが、私はいつしかそれを苦に思わなくなりました。
 少年が騒がしすぎたという点も考慮しなければならないかもしれません。
 彼は私と一緒にいるのを非常に好み、それからの私の人生にはほとんど少年の姿がありました。
 私の幻想の少女は、そんな私を見てどう思ったでしょう?
 できることなら、いつくしむような、いとおしむような、優しい瞳で私を、
 そして私の少年を見ていてほしいものです。

 私の空の鳥籠は今日も、永遠に現れない主を待っています。

*2011.07.09.up*



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